2012年 06月 19日
4月の田畑は花ざかり |
4月2日、畑にはさまざまな野菜たちが競うように花を咲かせていました。
紫色の真ん中に白と黒が鮮やかなそら豆の花はとても豪華。白い4枚花びらのルッコラも、十字架の形に寄りそう赤いつぼみが、とてもかわいいです。
そしてこんな風にいろんな花が一緒に咲いているところで夕方作業をしていると、いつの間にかあたりの空気が花の香りにつつまれていました。そら豆の花は近づいてみると濃厚な、菜の花はほわっとした香りです。春の夕暮れ、そこだけ時間と空間が別の世界になっていました。
きれいに咲いているお花やつぼみたちを摘んで、まるで誰かにプレゼントしたいような花束ができましたが…それは私の晩ごはんのおかずになったのでした(笑)
4月4日には、岡崎の田んぼの近くに、びわや柑橘類の苗木を植えました。家の花壇の隅に食べた果物の種を投げ入れておいたら、いつの間にか育ったものです。
苗木の写真はないのですが…その日のお楽しみは、OTさんのお友達のKZさんが作ってくださった、ロケットストーブを使ってみることでした!
ペール缶や一斗缶などの廃品とステンレスの煙突の部品など、少しの材料で手軽に出来て、何より燃焼効率が良いので、その辺にある木切れなど何でも燃料として使えるという、最近ちまたで評判のツールです。
うわさどおり火力も十分でお湯もすぐに沸き、火の当たり具合を調節したら、あんころ餅もたいへんおいしく焼けました\(^o^)/
私も自宅用のを作ろうとすでにペール缶を入手してあるのですが、実は未だ製作に着手できていません。 来年の味噌豆はロケットストーブで炊きたいので、必ず間に合わせようと思っています。
4月9日に訪れたOTさんの畑も、目を見張るようなお花畑でした。柔らかい草が畑一面をおおっており、水色や白の小さな花のじゅうたんの中でのびのび育っているブロッコリーは、1番つぼみはすでに収穫した後で、2番、3番の脇芽からでたつぼみがこの大きさだそうです。私のブロッコリーの1番つぼみは、この2番、3番に完全に負けてました…(^_^;)私の畑も、いつかこんな風にやさしい草がふわふわと生える、野菜の楽園になりますように、と思っています。
でもこうして4月の手帳を振り返ってみると、今年はけっこうまめに畑に手を入れているなぁ~、と思います。
時間的に余裕があったのと(無理やりそうしている!?)、手をかければかけるだけ、次に行ったときにぐぐっと成長している作物の姿に、嬉しくてついつい足を運んでしまうからかもしれません。
結球するタイプのレタス、順番に間引いていくとどんどん大きくなります。
グリンピースは、上に伸びたがっているときに遅れず、つかまりどころになるものを垂らしてあげると、あなたはあっち、わたしはこっち、とまるで自分たちで相談して決めているかのようにバランスよく、日当たりを分け合って、きれいな形に育っていきます。
これは、カジイチゴといって、木苺の一種です。3年ほど前に、たくさん生えていた場所から2,3株を移植し、毎年次々と地下茎で勢力を広げているのですが、なかなか実がなってくれません。
今年はたくさん花が咲いたのですが、小さなオレンジ色の実が一つ、二つでした。みつばちが減っているので受粉ができないのかな…そういえばほんとうに見かけなくなりましたが、来年はたくさんのみつばちが来てくれますように。
さてさて、4月後半といえば、いよいよお米の種おろしです!縞模様になった私の麦は、あまり育っている様子がありませんでしたが、ここは気持ちを切り替えて、4月24日、苗床作りを開始しました。
ところで、この頃、周りの田んぼでは早めの田植えがすでに始まろうとしています。
通りがかった見知らぬ軽トラのおじさんが窓から顔を出して、何だかもう我慢できん!という雰囲気で、
「この筋になっとるのは、稲か!?直播きか!?」と聞かれました。
私が、「いえ、麦を筋蒔きにしておいたのですが、失敗してしまって…お恥ずかしいです」
と答えたら、「筋になっとるところ、稲かと思ったわ」と、安心したように去って行かれました。
ベテランの農家さんから見ると、この時期にしてはあまりに田んぼが変なことになっているので心配でしょうがなかったのでしょう。農家にとっては田んぼがいかに大切なものか、それが自分や家族の生活をささえてくれるものであるだけに、失敗した田んぼは自分のところであれ他人のところであれ見るのがつらくてしかたない、そんな気持ちが伝わってきました。大切な田んぼを使わせていただいている以上、ご心配をおかけしないように、麦も稲も、しっかり育てられるようになりたいなぁ~、と思いました。
24日に、周辺の溝を掘って準備をし…
25日に、表面の草を削り、種もみを蒔き、間隔を整え、覆土し、細かく切った草をかけ、鳥除けの網を掛け、完成しました。
2畝分の苗床づくり、溝堀りから完成まで一日でできるくらいの作業量、なのかもしれませんが、今年はちょっと丁寧にしすぎたかもしれません。どの作業にどれくらい時間をかけるか、まだまだ学びが必要です。
岡崎の田んぼは29日と30日、お手伝いに来てくださった方たちと、ワイワイ楽しく、黒米などの苗床づくりをしました。
森の中の田んぼでは、いつもとは違ういのちに出会うことができます。
水辺の草や土の中に卵を産む、シュレーゲルアオガエルの卵がたくさんありました。
by harmony_grass
| 2012-06-19 22:55
| 田んぼの様子